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45回植樹ツアーに参加して(Y.Nさん寄稿) 
2008.09.25.Thu / 09:59 
 
この夏、私は環境NGOイカオアコのツアーに参加してマングローブの植樹をしました。

私たち桜丘高校の高等部は、総合学習の授業で「貧困」というテーマについて勉強してきました。「貧困」と言われてもそんな体験したことなんて1度もないし、フィリピンに行ったこともないので、この際だから行ってみようとはじめは簡単な気持ちで参加しました。

日本人の中では「フィリピン」と聞くとあまり良い印象を持たない人がたくさんいるのではないでしょうか?実際行く前は私もそのうちの1人でした。「フィリピン」と聞くと、私はマニラにあるゴミ捨て場で生活している人たち、「スモーキーマウンテン」を思い浮かべます。私たちが行くネグロス島もきっとそんなところではないのか、と思い込んでしまいとても不安でした。

フィリピンマングローブ植樹ツアー1日目。この日、まだ慣れてないということもありますが、いろいろなことにショックを受けました。空港のトイレに便座がついてなかったこと、わらでボロボロの家たくさんあったこと、お米が日本みたいにフワッとしてないこと、シャワーから水しかでないこと、その水が鉄臭いこと…。あらゆることが日本とは違っていました。特に一番困ったのは水でした。私たちの部屋はシャワーからの水の出がよくなかったので、毎日洗面台で頭と体を洗い、歯磨きと洗顔はペットボトルにくんできた飲み水で洗っていました。それは最低でも1日3本は必要でした。日本では蛇口をひねればいくらでも清潔な水やお湯が出できます。水がどれだけ大切なものなのか切実に感じました。

2日目はみんなで無人島へ海水浴に行きました。無人島までは船で移動したのですが、その船もボロボロ、エンジンもただ付けただけという感じの船で沈没しないか心配でした。しかも移動途中いきなり雨が降り出し、島に着く頃には洋服も体もびしょぬれになり最悪でした。しかし、無人島に着いて雨が上がり、海水浴をしに浜辺に行くと水が海底まで見られるほどに澄みきっていてとても感動しました。

いざ、無人島へ


翌日、カイハガン村というところでマングローブの植樹をしました。マングローブとは熱帯や亜熱帯地域の河口など、満潮になると海水が満ちてくるところに生えている森林のことをいいます。日本では沖縄県などで多くみられるそうです。カイハガン村での植樹は水が足の付け根近くまであり、歩くだけでも大変でした。そうすると、村の人たちが一緒に手をもって歩いてくれました。植樹が終わり足を洗うため民家のお風呂場を借りた時、「本当にここで洗うの?」と、とても驚きました。そのお風呂場はトイレと一緒になっていたのです。日本にもホテルなどでは一緒になっているところも多いけど、そんなものではありません。そこにはシャワーなどなく、もちろんトイレットペーパーやトイレを流すレバーも付いていません。お風呂場のすみっこに大きなドラム缶みたいなのに水があってそれで水をくんで体や頭を洗ったり、トイレを流したりするそうです。考えられますか?私は学校のトイレですら汚くていやだと思っていたけれど、こんなすごいものを見てしまったので今はもう学校のトイレですら高級だと思えます。

バラリン村


4日目からはバラリン村というところで植樹をしました。バラリン村はカイハガン村に比べて水が少なかったので植樹がしやすかったです。植樹はいつも私たちだけではなく村の人たち、現地の高校生やガールスカウトやボーイスカウトやイカオアコのスタッフなどいろんな人と協力しながら植えました。毎日早朝から眠さと戦いながら植えていたのですがバラリン村の子供から大人までいつも明るく幸せそうに笑っていて楽しそうでした。しかしバラリン村の人たちは日本みたいに決して裕福ではありません。ボロボロに破れた服を着ていた人たちもいるし、靴を履いてない子供たちもたくさんいました。それに犬だって太っている犬なんて1匹もいませんでした。みんなやせ細った犬ばかりでした。貧富の差というのを初めて見ました。でもこんな風に貧富の差ができたのも日本の(先進国)の自分勝手の行動からきたのかと考えさせられました。
私たちが行ったネグロス諸島では、元々土地の50パーセント以上のマングローブが植えてあったそうです。しかし残念なことに日本などの先進国に輸出するため、マングローブは切りとられ、エビの養殖池となり、その森に多く住んでいる人たちの家を作る木材や料理を作る時の燃料のまきや炭も奪っていってその結果このネグロス諸島には現在数パーセントしか残っていません。現在、私たちが普段口にしているエビなどはほとんどがフィリピンなどの東南アジアからです。そのエビを育てるためにはマングローブなどの森林を壊さなければなりません。食べ物も育てるためには自然を破壊しなければならない。この事実を知った時は、とても悲しい気持ちになりました。私たちが何不自由のない生活を送っている反面、世界では自然破壊が進んでいるということが改めてわかり、なんとも言えない気持ちになりました。イカオアコの環境保護活動というのはすごいことなんだと思うと、同時にこのツアーに参加しなければ全く知らなかったしこれから知ることもなかったので参加できてよかったと思いました。

いざ、無人島へ


そして5日目。5日目になるといろんなことに慣れてきました。食事もおいしいと感じるようになったし、町の風景でいちいち驚くこともなくなったし、シャワーや植樹なども慣れてやりたくないなんて思わなくなりました。バラリン村の人たちの交流も楽しかったです。

6日目バラリン村で過ごす最後の日でした。この日はバラリン村で地元の小学校の子とガールスカウトの人たちと私たちとでグループを作って一緒に「エコチャレンジ」というものをやりました。「エコチャレンジ」とはマングローブの植樹をしたり、ゴミを拾ったり、クイズを解いたりする環境ゲームのことです。優勝者には大きなお金が懸かっているのでみんなすごいがんばってクイズなど解いたりしましていました。結局、私たちのグループは優勝できなかったけど、グループの子たちと仲良くできたのでそれはそれでうれしかったです。そして最後のバラリン村の交流会もみんなで一緒にダンスをしたりしてとても楽しかったです。

植樹の終わりに


最終日7日目。この1週間長いようで短かった旅に思いました。この旅で私はいろんなことを学び、日本では絶対できない体験をいろいろしてきました。
今回、私が一番感じたこと。それは、日本人はとても贅沢すぎだということです。バラリン村での最後の交流会のとき私は日本から持ってきたいらなくなった洋服を村の人たちにわたしました。そのときある女の子が「それ何?洋服?」と聞いてきたので「そうだよ。あなたにあげるね。」といったらとっても喜んでくれました。こんな洋服なのに喜んでくれるなんてこっちもうれしくなりました。日本にはいろんなものが溢れかえっています。毎日着る洋服だってあるし、蛇口から清潔な水しかでてきません。暑かったらクーラーをつければいい、寒くなったら暖房をつければいい。普通のなにげない生活のようにみえて私たちはとても贅沢な暮らしをしているのです。世界にはフィリピンよりもっと貧困な国がたくさんあります。私たち日本のような先進国が発展途上国をもっともっと助けるべきだと思いました。

そしてマングローブの植樹。今回このツアーで植えてきたマングローブの数は約10000本だそうです。実際この手で、マングローブを植えてみて大変ということを実感しました。10000本という数は本当にすごい数です。バラリン村のみんなやガールスカウト、ボーイスカウト、そしてイカオアコのスタッフみんながいたからこそこんなにものマングローブを植えることができたんだと思います。10000本全部大きく育ってくれれば嬉しいのですが、台風などの影響でほとんどのマングローブは海に流されてしまい、ほんの数本しか残らないのが現実です。こんなに一生懸命植えたのに。と悲しい気持ちになります。でもその数本でいいから大きく元気に育って、そしていつかまたネグロス島にマングローブの林が戻ってきてくれることを願っています。

全員集合


最後にこのマングローブを自分の手で植えてみて、もっと地球温暖化のことを考えなければいけないんだと思いました。今までは、関係ないことだと思っていました。マングローブの林が減少していることも地球温暖化につながっています。だけど、温暖化を防ぐといっても私たちできることは限られています。けれど、1人1人が少しでもいいので心がけて自分にできることはなんだろうと思うことが大事だと思います。
地球のことを感謝し、地球を大事にすることは、自分の命を感謝し、自分の命を大事にすることと一緒だと思います。
本当にこのツアーに参加できてよかったです。私はこのツアーを一生忘れません。

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