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国際ボランティア貯金完了報告 
2012.05.21.Mon / 16:24 
独立行政法人
郵便貯金・簡易生命保険管理機構
                  
平成22年度国際ボランティア貯金寄附金による配分事業の完了報告

1.配分事業の概要

配分事業名:植林、養豚、養殖技術の指導
対象地域 :ボホール島ウバイ町シナンディガン村・ファティマ村・パンパン村・
_______________フーマイフーマイ村・アチラ村、トリニダッド町タグムサール村 

2.配分事業の実施状況

■植樹事業
事業の目標
(1) 6つの村で合計約5万本のマングローブを住民達と一緒に植樹する。
(2) 3つの村(パンパン村、フーマイフーマイ村、アチラ村)で住民団体を組織し、
  その団体にマングローブの育苗技術・植樹技術・植樹後の管理技術を指導する。
(3) 6つの村の小学生500 名・住民1,000 名に対して環境教育を行う。

事業の進捗状況
(1) 目標とした約5万本の植樹は10月にはすでに達成した。
その後も、住民達の主体的な植樹活動が継続的に行われており、3月末現在、団体としての事業を含めて約8万本もの植樹に達した。

(2) パンパン村では7月に苗木講習会、9月に植樹講習会、12月にメンテナンス講習会を合計107名に実施した。フーマイフーマイ村では、7月に苗木講習会、9月に植樹講習会、12月にメンテナンス講習会を合計141名に実施した。アチラ村では、10月に苗木講習会、1月に植樹講習を合計81名に実施した。

(3) 各村の小学生、町の高校生および住民が予定をしていた約1,500名が参加してくれた。シナンティガン村58名、トレスレイエス島44名、パンパン村646名、フーマイフーマイ村258名、アチラ村81名が育成活動および技術指導を受けた。

事業の成果
(1) 10月上旬には、すでに約5万本の植樹を行うことができた。また、雷雨などの天候不良の影響を受けにくく、土壌の浸食などを防止できるよう、事前にある程度成長したものを苗木として選び、従来よりも深く植樹し根元をしっかりと固めた。また、住民による定期的なメンテナンスが行われたことにより、海草や貝などによる被害も最小限に食い止めることができた。

(2) パンパン村、フーマイフーマイ村では主体となるメンバーが定着し、その人たちを中心に植樹グループを作ることができた。また、その植樹グループを中心とした植樹後の管理を定期的に行っている。アチラ村は他の村とは異なり、各エリアに分担して行う体制をとっているため、植樹グループの形成にはいたらなかったが、それぞれがマングローブの管理を行っている。

(3) 小学生・高校生は、合計260名ほどの参加人数があった。当初の目標に見合う人たちに対して、環境教育を行う機会を得ることができた。また、この機会をイベント的に持ち上げることによって、環境教育を学ぶ機会を提供することができた。

■養豚・海藻事業
事業の目標
対象の住民団体に代替産業に関する指導を行い、家計の収入を20%向上させる。

事業の進捗状況
 今回の養豚事業に参加した住民を調査し、手にした収入から経費を差し引いても、最終的には約7,000ペソ以上の収入が残った住民が多かった。これは、住民の収入が年間約12,000ペソの20%を超える額に該当する。養豚講習会を11回開催し、合計393名もの住民が参加した。また子豚53頭を住民に提供した。海藻研修を3日間実施し、各日約23名が参加した。また、海藻事業本格実施に向けて試験的実施を行った。

事業の成果
 今回の事業を通して、住民の平均収入の20%を向上させるという目標を達成することができた。また、来年度からの事業の継続のために、住民たちは話し合い、本事業の受益者は積立などを行って、外部資金が途絶えた後に備えることにしている。そして、研修を行ってきたことで、多くの住民達に養豚に関する知識や関心を得る機会を設けることができた。また、誕生から4ヶ月目に入った豚を村の市場で売り、8,400ペソの収益を得た住民がいた。その後、子豚の価格は時期によって変動することから、安く購入できる時期(9月)に再購入し、次回は豚を妊娠させることを計画している。養豚講習会を各地域で行ってきたことで、多くの住民に養豚に関する知識や関心を得る機会を設けることができた。

海藻研修には希望者が殺到するほど住民の関心が高かったことが伺える。また、研修参加者が、現地の講師になれる程度に知識の習得ができ、研修内容をさらに多くの住民に教えようとしていた。

3.現地の人々の反響・意見

 マングローブ植樹事業の活動が周辺地域にも広がっていき、対象地域外からも参加したいとの問い合わせが来るようになった。2012年度からはCRMオフィスのメンバーが定期的な植樹に参加したいとの問い合わせが来ており、今月末から始める準備を進めている。数年後、マングローブが大きく成長するだけでなく、漁獲量が増えるなどの成果がでることを期待したい。
 
また、シナンティガン村からは、経験を積んできた植樹グループのメンバーがパンパン村、フーマイフーマイ村、アチラ村にて講師として、各村の住民たちに技術指導を行った。このような経験により、彼らがより積極的に植樹事業に参加するようになり、苗木に対してアドバイスをするようになったという心境の変化から、植樹事業に自信と誇りを持っていることが伺える。

 住民の多くは、東日本大震災の衝撃的なニュース映像を見ており、このような事態に備えて沿岸にあるマングローブを保護する必要性を実感し、植樹をすることの意義を理解している住民もいた。下記の参考文献によると、今回の植樹活動で主に植樹したフタバナヒルギのマングローブは、地盤にしっかりと固定されているため根返りや抜根などの根から倒木することは少なく、樹形が20~25cm以上になると、津波に対する抵抗力が増すという分析結果がでている。このことから、住民たちが植樹したマングローブが漁獲量を増やすだけでなく、住民たちの暮らしも守る役割があることも伝えていきたい。

 養豚事業の外部からの資金援助は今回で終了するが、住民たちは自主的に養豚を継続していくために、さまざまな取り組みを行っている。成長した豚を市場に販売し、収益を得ることができた住民は大変喜んでおり、養豚を継続させていくことでさらなる収入増加を目指して計画を立てている住民もいる。団体としても住民のこのような思いを大切にていけるように、できる限りのサポートをしていきたい。また、このような収入向上事業においては、住民自身がいかに主体的に事業に参加するかが事業の成否を決め、事業終了後に住民自らの手で事業を継続させていくカギとなる。

 海藻研修を行った際に、周辺の住民たちから多数の問い合わせがきており、希望参加者は70名以上であった。当時、住民たちは目の色が真剣であり、次回は研修に参加した自分たちが参加できなかった住民に対して、海藻について教えたいと意気込んでいた。今回は異常気象の影響を強く受けてしまったが、再度、住民たちと話し合いの場を持ちたい。

参考文献:
 柳沢英明ほか:2004年インド洋大津波におけるマングローブ林のフラジリティー
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