5月上旬に、イチゴ生産で有名なバギオへ視察に行ってきました。
国際協力財団の支援を受け、パタグの農家の4名と一緒でした。
彼らもイチゴ生産に興味を持っています。
パタグのBaliguwan Agro-Foresters Association は、JICA草の根技術
協力事業において、協力を行った住民団体(30名)です。主に環境保全に
焦点を当て、植林技術の移転、環境教育(高校生の植林活動への受け入れ)
と植林活動の連携、及びアグロフォレストリー有機農業の技術指導を
行っってきました。
住民1人1人の収入をさらに底上げするためには、有機農業と有機的に
結び付けながら、新たな取り組みとして付加価値の高いイチゴ栽培を
導入し、それを実行できる人材を育成することです。
パタグは高地であり、平均気温は23度で、イチゴ栽培に向いています。
バギオの大学が指導する農場では、農民の生計向上の目的が前面に出すぎて、
化学肥料に頼っている点や栽培技術の未熟さが目につきました。

個人の有料農場では日本株を導入し、日本の肥料で6,000株を育成しており、
株が青々と育っていました。山を切り開き、莫大な投資を行っているよう
でした。この方法はパタグではマネができないと感じています。
3つ目の農場はイチゴや野菜を有機肥料で大規模に育てている優良
農家です。木酢も含めて有機肥料を自作しており、学ぶべき点が
多くありました。
パタグの農家は3番目の農家を目標にイチゴなどの果樹と野菜を
有機肥料で育て、それらを素材にして観光化も指向することを
ということを学んだ、すばらしい研修となりました。
パタグでは、これからビニールハウス4棟の建設が始まります。
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