ボホール島はネグロスの南東隣にある丸い形の島です。1日で島を一周することができるくらいのやや小さい島です。チョコレートヒルやターシャで有名です。ダイビングで有名なバリカサグ島は、ボホールの南西に浮かんでいます。
このボホールの北東のまち、ウバイ市とトリニダッド市、タリボン市、ゲータフェ市に行ってきました。
ウバイ市から紹介します。
ウバイ市では、Jojoさんという、市の沿岸資源管理(Coastal Resource Management)の職員をされている方に案内してもらいました。

市役所で待ち合わせをして、車で10分くらいのビーチからパンプボートに乗ってさらに30分ほど。引き潮だったので遠回りしなければならなかったのです。。。着いた所は、

マングローブに囲まれた養殖池跡地でした。ここは放棄されてからかなり時間がたっていて、自然にも緑が回復してきていました。ここに植えることができたら、よい成長が期待できます。問題は土地利用の権利のみ。

帰りがけに、ビーチで市長さん、市会議員さん、村長さんに会いました。偶然かと思いきや、私たちが来るということで待っていてくれたそうです。みなさん、前々からマングローブの植林計画には興味が合ったようで、イカオ・アコを大歓迎してくださいました。2月に日本人をたくさんつれて植樹にくると約束して分かれました。
トリニダッド市では、市の計画課の課長さんが相談にのって下さいました。(そんな偉い人とはしらず、訪問の約束のためのやり取りをため口でしていました・・・)時間の関係で、植樹予定地まではいけなかったのですが、海洋警察の人たちの話によると、植樹予定地は養殖池跡地でかなり広大な土地があるということでした。いつもその土地にいっている人がいうのだから間違いはないと思います。今度はもっと時間をとって調査に来ると約束しました。課長さんも海洋警察の人たちも真剣に話しを聞いてくださり、いつでも歓迎すると快い返事をいただきました。


タリボン市は、セブからのフェリーや船が着く港町です。セブ市との距離が最も近い町かもしれません。今回は、セブからタグビラランへ船で渡りタグビラランから陸路で北東まで走ったのですが、今度はセブから直接タリボンに行ったらいいなと思いました。
ここでDENRの人たちにあったのですが、その人の話によると、ここにマングローブエコパークがあるそうです。その担当の人のドクター論文がそのエコパークについてらしく、とても興味を惹かれました。そこに行きたかったのですが、今回は断念。次回是非。

そして、私がぜひぜひ行ってみたかったゲタフェ市ボナコン島へ。ここは、住民たちがマングローブを植林して、その木を利用しているという島。フィリピンではマングローブの伐採は一切禁止されているのですが、この島は例外のよう。村で独自の決まりを作って、持続的な森林利用をしているそうです。その島のマングローブは、今では300ヘクタールもあるそうです。東南アジアで最大の植林地らしいです。全長1kmのマングローブではさまれた海の道があるのです。その大きさに驚きました。

とてもきれいなもりなのですが、日本の人工林をみてきた私は、この森を見て、「循環的に使われている時は景観もよいし、木も元気に育っているけど、人が木を使わなくなって、管理しなくなったら単一植生なので、病気や自然災害などの問題が起こるかも」などと考えてしまうのです、、、

多くのマングローブの研究者がここに入っているそうで、私も科学的興味をそそられました。観光地としてもとてもいいので、ツアーのプログラムに組み込めないかなと思いました。満ち潮の時に船にのって両側がマングローブで囲まれた海の道をまっすぐ突き進むのを想像してみて下さい・・・
今回は短い日程でしたが、次回はぜひ時間をかけて植樹候補地を調査し、町の人と植樹の計画を立てるところまで進めたいです。目標は、2月のツアーをボホールで開くこと。そのために、宿泊場所、観光地なども少し調査してきましたが、ボホールは、ネグロスよりずっと観光資源に恵まれているように思いました。楽しい旅になることは間違いなしです。実現できるように、がんばります!

(マ)
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